闇医者おゑん秘録帖 [お勧めの本]
『闇医者おゑん秘録帖』 あさの あつこ 著
竹をバックに妖艶な女性が闇を見つめています・・・。
自分のお腹に宿った子どもを中絶してほしいとお春は、闇医者の おゑん に懇願します。
「どうか、お願い致します。この腹の子を産むわけには、いかないんです」
それに対して、おゑんは、
「それはお春さんが勝手に思い込んでいるだけじゃないのかしらね。いえ、思い込まされているだけかもしれないねえ」
と背筋を伸ばし、まっすぐにお春を、見据えてつぶやくんです。
おゑんの呟きに、お春は目を瞠った。
今のこの時代にも、思い込まされている人っているんだろうな・・・。って思います。
思い込みってすごいですね。
思いが現実を作るんですよね。
「この子は生まれてきちゃいけないんです。どうしょうもないじゃありませんか」
「どうしょうもない、ねえ」
「使い勝手のいい言葉ですよね。そう言ってしまえば、あれこれ考えずに済む」
・・・えっと。それはどうしょうもないことって無いってことですよね。
その状況を切り開いていけるってことですよね。
っと自己確認をした小説でした。
闇がおゑんを魅力的にさせています。
闇っていけないことなのかと思っていました。
思い込みですね^^
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